2013年12月27日金曜日

鹿屋市総合防災訓練に参加して

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   救急看護認定看護師    救急コーディネーター
                      中﨑 法子                城井 秀一

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今年の鹿屋市総合防災訓練は、今までの関係期間相互の情報伝達や応急対応訓練を中心とした内容から、自衛隊や消防隊、医師会の参加による多数傷病者救出・救護や綾瀬市(神奈川県)への応援要請の実践的な訓練が実施されました。
この訓練は、防災・減災意識の高揚を図ることを目的とし、多くの市民も参加しました。

                (写真をクリックすると拡大します)

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当院からは研修医・看護師・救急コーディネーター・地域連携室・MEより11名参加しました。
訓練は、桜島の噴火に伴った震度6弱の地震が発生し土砂崩れや家屋の崩壊、停電や断水などライフラインが途絶し、また台風により大雨の影響で土砂崩れにより生き埋めと、多数の負傷者が発生した想定で行われました。

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当院の医療チームは、救助された負傷者のトリアージと救急処置、そして医療機関へ搬送するドクターカーチームに分かれました。
参加者は、症状より緊急度を考慮したトリアージ、不慣れなトリアージタグに戸惑いながらも懸命に救護所でトリアージを行いました。
又、本番さながらの炊き出しも行われ訓練終了後、消防や自衛隊の特殊車両も見学する事が出来ました。

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大隅鹿屋病院は、鹿屋市の救急医療の一角を担う病院です。
救急医療はチ-ムワークが重要であり、各職種が自己の役割を果たすことの大切さを感じた半日でした。

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         {追 記}
   大雨を体験できる{降雨体験装置}
   (ふるぞー君)の展示
もありました。
 
 
1時間に180ミリの日本での観測史上
   最高の大雨を体験できます。


  

2013年12月20日金曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ25


   P1010438今回のテーマおむについて考えてみました。

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                         訪問看護ステーション
                                      「花みずき」
                  訪問看護師  樋脇真由美



クリスマスも近づき、年の瀬もいよいよ押し迫ってまいりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年は夏の猛暑から、冬枯れの季節となり体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。

さて今回は「おむつ」について考えていきます。赤ちゃん

寝たきりの方ではよく見かける光景です。
介護するにあたって、もはやなくてはならないものになってきています。 
先日「おむつ」の勉強会で実際におむつをあててみる機会がありました。

つけた感想は・・・衝撃的でした。これは、気持ちが滅入りますね。体が弱っている方はますます滅入ると思います。自分の自尊心といいますか、これまでの自分がなくなっていく感じがしました。
そこから気持ちを切り替えるのは大変なことだと思います。弱っていく自分を目の当たりにし、「死」を意識する方もいるのではないでしょうか。赤ちゃんが「おむつ」をつけるのとは違いますもんね。
彼らは、おむつが外れる方に向かって成長しているのですから・・・。
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新人の頃,病棟で働いていたときに急性白血病の女の子が入院してきました。
抗癌剤を使用していたので、副作用で徐々に体力が落ちていきおむつを使用することになりました。今考えるとその子のショックは相当なものだったと思います。
副作用で髪の毛が抜けてしまっているところに、おむつまでつけることになったのですから・・・。
若い女の子で、おしゃれもしたい年頃に自分はおむつをつけている・・・
ボディーイメージはボロボロだったはずです。そういうところまで考えてあげられなかったなぁと今反省しています。ねたきり

病気だから「おむつ」をつける・・・いかに自分がおむつを当てている光景を見慣れているか、実感しました。介護するほうは、自分の親や家族が「弱ったなぁ。」という感触はもたれるでしょう。
でもそれも次第に薄れていくのが現状だと思います。
また「おむつ」を当てている本人も、いつしかそれが当たり前になって感覚も麻痺してくるのでしょうか。外したところで、じゃあトイレはどうするの?と。

 ですが、「おむつ」のない時代、人々はどうしていたのでしょうか。
先日トイレに移る能力があるのにわざわざおむつをつけている方がいらっしゃって、ご本人が我慢することもあり便秘になられました。ご家族の方に「実際おむつをつけてみると衝撃的ですよ。試されてみますか。」と話をしたところ「嫌・・・いいです。」と拒否されました。
おむつは便利ですが、それによる皮膚トラブルや便秘になってしまうなどの弊害もあります。私を含めて介護する側は、もう一度原点に立って本当に今この方に「おむつ」が必要なのか考える必要があると思います。