2014年9月10日水曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ30

                                               
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   本人写真

     


     訪問看護ステーション花みずき
               訪問看護師
                           野間川内 有紀

                  小さなキセキ
                世の中には必ず親切な人がいます。


私がこの間、しでかした失敗談から感じたことを、今回はブログに載せてみようかと思います。

毎年(数件ですが)お世話になっている家族・親族に、お歳暮やお中元を届けています。
旦那さんと一緒に、送る品物を毎回選びに行き、送る家族・親族の事を話しながら子供も大きくなったよね」「この前○○を送って喜ばれたからコレはどうかな?など、送る先の家族構成などを思い描きながら、お互いの家族・親族の近況も把握することもでき、旦那さんとの良いコミュニケーションの機会にもなり、夫婦の大切な時間だったりします。

今年も7月末、旦那さんと休みが一緒になったので、お中元を選びにお店に出かけました。
買い物前に銀行により、ATMで2万円を下ろしました。お中元を贈る 家の住所を書いていた紙に、私はその2万円を挟んで車に乗り込みました。

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お店に着き、あれやこれやと話をしながら旦那さんとお中元を選び終え、いざ会計へ… 『あっ、車の中に住所書いた紙を忘れた!』慌てて車に戻り、住所が書いた紙を握って走って店内へ(そろそろ話しのオチをお気づきの方もいるかも知れませんが)住所の紙を確認しながら、配達してもらう住所を書いて、お支払い… あっ!ない!2万円!?とりあえず、その場は手持ちの財布から支払いを済ませ、車に戻り、2万が車の中に落ちてないか確認。
車の外、駐車場確認しましたが、ありませんでした。
その日は風も強く、走って店内に戻った私の行動を振り返ると、駐車場に落とした可能性が高いのだろうなと思いました。お店の人に2万円の落し物がなかったか確認しましたが「そのような落し物の情報はないです。
警察署に行かれてみては」と言われました。お財布を落としたのとは違い、はだかの1万円札を2枚、名前を書いているわけでもなく、持ち主を特定することは困難です。私は、あきらめていました。でも、簡単にあきらめるわけにはいきません。隣には旦那さんがいます。
そして旦那さんが言います俺だったら拾ったら届けるよその言葉に私はとりあえず、ダメもとで警察署へ行きました。事情を話すと、警察官の方の表情はそして、警察署にはないが、交番に届いていると言うのです。交番に行くと、おまわりさんが1枚(1万円)は私が拾いました、ちょうど その車の下でしたと言われました。お店の駐車場で事故があったそうで、その時に拾ってくださったそうです。そして、もう1枚(1万円)は別の方が交番に届けてくださったそうです。
場所や時間帯などの状況から状況証拠?て言うんでしょうか?私が落とした2万円でしょうと言うことで、処理され返ってきました。本当にビックリしました。

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まさか返ってくるなんて、思いもしていませんでした。
しかも、拾ってくださった方は、名前も伝えなくて良い、謝礼は要らないと放棄されたというのです。おまわりさんが拾った場合には謝礼は発生しないそうで2万円欠けることなく、そのまま返ってきました。
拾ってくださった方は、交番で自分の時間をさいてまで、いろんな手続きしてくださったのだと思うと、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

かっこ世の中には『親切な人がいるんだな』『世の中捨てたもんじゃないと私は、なんだか 温かい気持ちになりました。おまわりさんも親切で優しかったです。困っている時、助けられるとこんなにも、うれしい気持ちになるんだな…と、そして、直接関わってなくても、多くの見えない人たちに支えられて生活しているんだなと、改めて感じました。

 私も、訪問看護で患者様にそのように感じてもらっているのだろか?ちゃんと困っていることに、手を差しのべてあげられているのだろうか?と考えさせられました。今回の出来事を教訓に、これからも感謝の気持ちを忘れず、仕事にも携わっていきたいと思いました。

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1万円拾ってくださった方、この場をお借りして、お礼を述べさせてください。

ありがとうございました

今回のブログは、訪問看護とはあまり関係のない話で申し訳ありませんでした。まだまだ、暑い日が続いていますので、みなさま体調管理には十分お気をつけください。