大隅鹿屋病院
教育委員長
藤安 友子
今年で院内ナラティブ報告会は5回目をむかえ、5月9日(土)無事に発表が終了しました。
この研修は、今年の新卒看護師研修の一貫として行われるものの一つになります。
昨年度、新卒で入職した16名の看護師が一年間を振り返って、心に残る看護エピソードをナラティブとして記し発表したものです。
注)ナラティブとは、看護を物語風に「語ること」「叙述すること」という意味ですが、数人で会議を行うカンファレンスとは大きく異なります。カンファレンスがより良いケアを実践するための情報共有であるのに対して、ナラティブ研修は「私の想い」を語ることが目的となります。
印象に残る看護体験を「私」がどう思ったかを語ることで、自分が大切にしてきたことがわかるのだそうです。看護のやりがいや楽しさを実感しながら、自分なりの看護観、目指していきたい方向を探ることが出来るといわれています。
(写真はクリックすると、拡大します。是非、お試しください!!)
ワンクリックで画像が拡大しますが、今回は写真数が多いため拡大まで少し時間がかかる場合があります。
まず、昨年度新卒で入職した看護師が、新卒時代の一年間の中での看護エピソードを記載します。それを見て実地指導者がコメントを残し、その二人の文章を見て更に部署長がコメントを記すというもので、当日は順番に一人一人が全員の前で発表しました。
発表を聞いているとその内容が容易に想像出来るため、自分のことのように感情移入したり、看護師としての成長を目の当たりにして、目頭があつくなるそんな思いを感じつつ微笑ましく発表を聞かせてもらいました。
発表内容は新人看護師を支え、指導・教育してきた実地指導者の苦労や喜び、その双方の姿を見て支援し続けてきた部署長の思いが、ひしひしと伝わってきました。
全員が発表した後に、看護部長から成長を喜び今後に期待する気持ちと、新人看護師を支えてきた指導者へのねぎらいの言葉がかけられました。
その後、サプライズで、一人ずつにプレゼントが渡されました。
プレゼントの中身は、「図書カード5,000円」「仕事に役立つ付箋」実地指導者が主体になって作成してくれた「個人用アルバム風メッセージ帳」でした。
それに加え、クリニカルラダーのステップアップ{ラダーⅠ→ラダーⅡ(2年目)}認定証の授与式も行われました。
もらった本人たちは、プレゼントの中身に釘づけでした。とくに手作りの「個人用アルバム風メッセージ帳」は、うれしそうに中を確かめるように読んでいました。
今年度入職の新卒看護師達からは、自分もこれからの一年間で先輩たちのように患者さんに寄り添い、精神的な看護が出来るまで成長出来るのだろうか?又、それとは反対に一年後、自分もこうして発表出来るように頑張らねばという声が聞かれました。
この発表会は、新人看護師や発表者・視聴者全員にとって忘れられないひと時になったと思います。看護部長いわく「今日のナラティブ報告会を聞く日が一年の中で一番心が豊かになる日」であると話されました。その言葉に全員納得したことでしょう。
終了後には、皆で記念撮影会でした。もらったプレゼントと認定証と自分を指導してくれた先輩・部署長と記念の一枚になったことでしょう。
今後、個々にナラティブ報告内容はこのブログにて「2年目看護師奮闘記」として紹介していきます。
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