訪問看護ステーション「花みずき」
訪問看護師
野間川内 有紀
~小さなキセキ~
世の中には必ず親切な人がいます。
私がこの間、しでかした失敗談から感じたことを、今回はブログに載せてみようかと思います。
毎年(数件ですが)お世話になっている家族・親族に、お歳暮やお中元を届けています。
旦那さんと一緒に、送る品物を毎回選びに行き、送る家族・親族の事を話しながら「子供も大きくなったよね~」「この前○○を送って喜ばれたからコレはどうかな?」など、送る先の家族構成などを思い描きながら、お互いの家族・親族の近況も把握することもでき、旦那さんとの良いコミュニケーションの機会にもなり、夫婦の大切な時間だったりします。
今年も7月末、旦那さんと休みが一緒になったので、お中元を選びにお店に出かけました。
買い物前に銀行により、ATMで2万円を下ろしました。お中元を贈る 家の住所を書いていた紙に、私はその2万円を挟んで車に乗り込みました。
お店に着き、あれやこれやと話をしながら旦那さんとお中元を選び終え、いざ会計へ… 『あっ、車の中に住所書いた紙を忘れた!』慌てて車に戻り、住所が書いた紙を握って走って店内へ(そろそろ話しのオチをお気づきの方もいるかも知れませんが)住所の紙を確認しながら、配達してもらう住所を書いて、お支払い… 『あっ!ない!2万円!?』とりあえず、その場は手持ちの財布から支払いを済ませ、車に戻り、2万が車の中に落ちてないか確認。
車の外、駐車場確認しましたが、ありませんでした。
その日は風も強く、走って店内に戻った私の行動を振り返ると、駐車場に落とした可能性が高いのだろうなと思いました。お店の人に2万円の落し物がなかったか確認しましたが「そのような落し物の情報はないです。
警察署に行かれてみては」と言われました。お財布を落としたのとは違い、はだかの1万円札を2枚、名前を書いているわけでもなく、持ち主を特定することは困難です。私は、あきらめていました。でも、簡単にあきらめるわけにはいきません。隣には旦那さんがいます。
そして旦那さんが言います「俺だったら拾ったら届けるよ」その言葉に私はとりあえず、ダメもとで警察署へ行きました。事情を話すと、警察官の方の表情は「!」そして、警察署にはないが、交番に届いていると言うのです。交番に行くと、おまわりさんが「1枚(1万円)は私が拾いました、ちょうど その車の下でした」と言われました。お店の駐車場で事故があったそうで、その時に拾ってくださったそうです。そして、もう1枚(1万円)は別の方が交番に届けてくださったそうです。
場所や時間帯などの状況から(状況証拠?て言うんでしょうか?)私が落とした2万円でしょうと言うことで、処理され返ってきました。本当にビックリしました。
まさか返ってくるなんて、思いもしていませんでした。
しかも、拾ってくださった方は、名前も伝えなくて良い、謝礼は要らないと放棄されたというのです。おまわりさんが拾った場合には謝礼は発生しないそうで「2万円」欠けることなく、そのまま返ってきました。
拾ってくださった方は、交番で自分の時間をさいてまで、いろんな手続きしてくださったのだと思うと、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
『かっこ世の中には『親切な人がいるんだな』『世の中捨てたもんじゃない』と私は、なんだか 温かい気持ちになりました。おまわりさんも親切で優しかったです。困っている時、助けられるとこんなにも、うれしい気持ちになるんだな…と、そして、直接関わってなくても、多くの見えない人たちに支えられて生活しているんだなと、改めて感じました。
私も、訪問看護で患者様にそのように感じてもらっているのだろか?ちゃんと困っていることに、手を差しのべてあげられているのだろうか?と考えさせられました。今回の出来事を教訓に、これからも感謝の気持ちを忘れず、仕事にも携わっていきたいと思いました。
1万円拾ってくださった方、この場をお借りして、お礼を述べさせてください。
「ありがとうございました」
今回のブログは、訪問看護とはあまり関係のない話で申し訳ありませんでした。まだまだ、暑い日が続いていますので、みなさま体調管理には十分お気をつけください。
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