2012年9月18日火曜日

呼吸サポートチーム

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                                     大隅鹿屋病院
                                     救急看護認定看護師   中﨑 法子
Ⅰ.発足の動機と経過
当院には、人工呼吸器が通常2種類計22台あります。
2年前人工呼吸器が不足しレンタルが必要な時期がありました。
呼吸疾患の患者様が急に増えたことが原因でした。人工呼吸器使用は、患者様に呼吸を補助するとともに全身に負担をかけ、発声ができない、食事がとれないなど多くの苦痛を伴います。
患者様に苦痛を軽減でき、早期呼吸器離脱を図れるような質の高い看護を提供したいと2010年6月に呼吸サポート準備委員会を発足。 
2011年6月より呼吸器サポート委員会へ変更し、2012年4月より病院の中で呼吸ケアの統一とケアの質の向上を目的に毎月1回勉強会を開催しています。

                                  (写真をクリックすると、拡大します。)

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Ⅱ.現在の当院の呼吸サポートチーム(以下、RST)動画りす56
専任の劉内科医長、入田看護主任、中﨑看護師(救急看護認定看護師・呼吸療法認定士)、小森理学療法師(呼吸療法認定士)、松永理学療法士(呼吸療法認定士)、繁澤理学療法士(呼吸療法認定士)、緒方臨床工学技士(呼吸療法認定士)がチームを組み、他に院内呼吸療法認定士が12名おります。

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Ⅲ.活動内容

RSTは医師、看護師、理学療法師、臨床工学技士4~5名で毎週1回呼吸器使用患者様の回診を行っています。
回診日は午前中に情報収集を行い、午後チームカンファレンス、その後人工呼吸器を使用している患者様の元へ訪問し、担当医(主治医)と連絡をとりながら今後の呼吸に関する方針と計画、病棟看護師や担当理学療法士への申し送りを行っています。

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月に1回各病棟より呼吸器担当看護師参加の勉強会を行っています。
劉(りゅう)RST委員長(内科医長)は忙しい中、勉強会の定期開催に力を入れています。
病棟から患者様の問題点や呼吸器の離脱遅延の情報があると、呼吸に対しての問題点の検討・対策を行う、またSBT等の評価をしています。
病棟からの依頼で、対象者にあったレベルの学習会を行っています。

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Ⅲ今後の目標
人工呼吸器は、呼吸器疾患だけではなく、心疾患、術中術後の呼吸管理など幅広い治療で使用されています。人工呼吸器による合併症は、その後の治療経過に大きく影響を与えていきます。image341
RSTの活動が人工呼吸器の合併症の発生を抑え、人工呼吸器から早期に離脱できる患者のサポート役として、また医療従事者の質向上への手助けとして活動できるように人工呼吸器を治療のために必要とする患者様。しかし、人工呼吸器による合併症も多くあります。
私たちチームは、呼吸器を必要とする患者様に対し少しでも安楽に安全な呼吸器使用ができるように院内の質の向上のために頑張ります。
また、呼吸療法認定士をめざし学習中の仲間もいます。
自己のスキルアップのお手伝いをしながら、私たちも日々進歩する呼吸ケアの学習を行っていきます。

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