2013年10月15日火曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログNo24

 {最近、施設への訪問が多くなって思う事}

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                        訪問看護ステーション    
                                      「花みずき」
                   訪問看護師 西門 美津江

 

先日、1人暮らしの高齢の男の方に訪問していたら、実の弟さんと義理のお姉さんが「施設から施設入所の書類をもらって来た」と来られました。
訪問看護で下肢のリハビリを重点的に行っていました。
近頃では、下肢筋力低下が進み、転倒を繰り返され、外出も困難になり室内での生活が多くなっていました。本人さんは、訪問時「昨日も転んだよ。弟が来てくれた。
もう、1人じゃ暮らしてはいけない。朝ご飯もまだ食べていないしお金もない」と自分の家では暮らしていけないことを話されました。
独居であり、病気の不安、下肢筋力低下による転倒の繰り返し、弟さんや訪問看護が来るまでの不安もあり精神的にも弱くなられている…と思われました。i22mage

弟さんは「施設から書類をもらってきた。サインと印鑑が必要だけど、今からその内容を読んでみる。ヘルパーさんの○○加算に同意します。かんとり(看取り)?に同意しますか。よくわからないな。」説明も受けられて書類は貰ってこられてはいると思われるが、本人へ説明されるが弟さんもよく理解されていない為、伝わらない部分が多々あるようでした。
弟さんとの会話を聞いて「これから生活するところも未知の所で、手続きも理解できないところもあるが、自宅で生活できないから、行くしかない、又行かせるしかない」と本人・家族は思われたのだろうと思うと切なさを感じました。

20130919114403私も今は元気で働いているので、老後についてあまり深刻には考えてはいませんでした。誰もが年は取り、何らかの病気をして老いていきます。老いることは、避けることはできません。
まして、大きな病気や怪我をすると、老いる前に亡くなることもあります。私も今年の夏は、手術、入院という思いもよらない経験をしました。手術前はもうこのまま、死ぬかもしれないと思うほどの痛みと吐き気でした。早急に手術をしてもらい、命が助かったと思います。仕事をしていた為、いろんな方にいろいろ良くしていただきました。心から、感謝しています。
本当に「感謝」という言葉につきます。1人で生きているのではなく仲間や家族に支えられて生きているのだと思いました。
仕事を定年したら、仕事仲間とはお別れすることになりますが、家族がいると家族と生活することになります。老後について最近はよく考えます。子供には近くにいてほしいけど、仕事で一緒に暮らせない時もあるし、子供は結婚したら、生活が別なので頼れないなと思ったりします。
老いることの何とも言えない寂しさと死への恐怖もあります。でも近くに子供や孫がいることで、生きることへの支えにもなり元気をもらうことも多いです。imageCeeATQ34UD

この利用者さんは、グループホームに入所が決まり、訪問看護や診療も終了になるため不安も大きかったと思われます。一緒に暮らす家族の支えがないと言われていましたが、利用者さんを支える人は、家族以外にもいると思うので施設入所されても楽しく生活をしてほしいと思いました。

これからも訪問看護で出会う利用者に対して「1人1人の気持ちに寄り添い、思いを引き出せる看護をしたい」と再認識しました。

2013年9月20日金曜日

訪問看護ステーション

「花みずき」:ブログNo23IMG 123

{訪問看護の魅力について}

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                        訪問看護ステーション
                                      「花みずき」
                    訪問看護師 柏木 さとみ



今回は私が訪問看護の魅力についてお伝えしてみたいと思います。訪問看護の最大の魅力は住み慣れた自宅で過ごしながら、必要な看護が受けられることだと思います。

訪問看護が大切であると思ったきっかけとなった出来事がいくつかあります。
1つは、私が病棟看護師をしていたときに入退院を繰り返す患者様が多くいました。
その原因の多くは、自宅での内服がきちんと飲めておらず、再入院になる方が多くいました。
入院すると早く自宅にかえりたいと皆さんお話されていました。
しかしすぐに内服の管理が出来ずに戻ってこられていました。
そこで、帰る場所があってもそこでの管理が出来ないと、大好きな自宅では過ごせないんだと考えていました。今考えるとそのときは自宅での生活支援に関しては何もできていなかったと思います。(今img0442もまだまだですが…)

 やはり病院という異空間で過ごすより、住み慣れた自宅で、大好きな家族や、お家の臭いに囲まれて過ごすことは安心することだと思います。

 先日「認知症患者の看護」という勉強会に参加しました。
その研修のなかで、私が一番印象に残っているのが、「認知症の方々は社会生活が送れなくなることが、病気である。」とのことでした。家族に囲まれ自宅で過ごしていくことが治療のひとつだとも話されていました。確かに治療として過ごすことは大切であると思いますが、それを支える家族も大変な毎日を送っています。
その家族を支えていくことが私達訪問看護師の役割だと考えています。

家族といえば、私の祖父母の話を少しさせてください。
私の祖父は89歳を迎え91歳の祖母と暮らしています。
この祖父は病院に入るとちょっと困った患者さんになります。せん妄症状と言って一時的に環境が変わると、病院にいるのに、自宅にいると勘違いし歩き回ったりするなどの症状が出ます。
そのような祖父を近くで見ていて、自宅にいることは大切なのだと思わせてくれます。病気を治すために必要な入院ですが、入院することで、認知症などは悪くなることがあります。
そんな祖父を近くでみていて、少しでも元気でいてほしいので、家で過ごせるようにサポートしていきたいと考えています。柏木ブログ
少し離れて暮らしているので中々役には立てていませんがね…。

 環境を変えないことで、元気に過ごせる方がたくさんいます。かかわり方で、自宅や地域の中で過ごしていける方がたくさんいます。そんな方々のかかわり方を学ぶことで自宅でゆっくり過ごしていけるようにこれからサポートしていきたいと思います。

 良く財布を盗られたと話す方がいますが、あれは一番信頼している人にとられたと話すことがある様です。何故なら、その方が、財布をなおした場所がわからなくなる。自分では捜すことが出来ずに困っているときに、その大切な人に盗られた、と話せばその人は一緒にさがしてくれる。そして、探し物は見つかる、なんて合理的なんだと考えるそうです。そんなときは一緒に探して、もし先に見つけても、本人さんに見つけてもらうように仕向けてくださいね。じゃないと犯人扱いされてしまいますからね。 一つひとつの行動にはその人なりの理由があります。その理由を理解し関わっていくことが大切です。見守り関わっていくことが大切です。日々を大切に関わっていけたらなと考えています。
そのようなお手伝いが少しでも行なえるように頑張っていきます。

2013年8月26日月曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ:No22

死生観について  「在宅でのターミナルケア」

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              訪問看護ステーション
      「花みずき」
      訪問看護師  野間川内 有紀

 

訪問看護に携わらせていただき、3年が過ぎました。
良く死生観について考えさせられることがあります。
訪問看護では(人生の)最期を、残された余生を、自宅で過ごしたいと思われる方を、支援する事があります。          「在宅でのターミナルケア」「看取り」です。

ima222ge先に、私自身のことから話させていただきます。 imag17e3422

私は実家で犬を飼っていました。血統書付きではなかったのですが、雑種でコーギーがミックスされているような犬でした。初めて飼った犬で、飼う為の知識もなかったので、ネギを食べさせて病気にさせたり。尿の出が悪いなあ?と思ったら、手術しないといけないぐらい、尿管結石が溜まっていたり。私自身が体調悪くても、仕事は休んだ事はなかったのですが、愛犬の様子がおかしかった時は病院に連れて行くため、ちょっと、仕事を休ませてもらった事もありました(苦笑)。
以前、訪問看護のブログでもペットは家族の一員と書いてあったと思いますが、まさに私の中でも、家族と同じでした(オスだったので彼氏のような存在?)。
私が家に帰ってきたら、駆け寄り出迎え、出かけるとき悲しそうなつぶらな瞳で見送り、一緒に遊ぶと目をランランとさせてついてくる姿…そしてかわいい短い足(笑)など、何もかも愛しくて、とてもかわいがっていました。

imag33eしかし、犬の寿命は人間よりも短い。わかっていましたが…愛犬も加齢にともない、体力の低下がみられ始めました。食欲も低下、水分すら飲まない、血尿が?! 
病院に連れて行くと、腎機能が悪くなっているとの説明がありました。お薬を出してもらいましたが、薬もほとんど飲めず、症状は悪化、最期は尿素窒素(BUN)がHIと測定可能値以上になり、獣医さんが私に…「今夜が峠でしょう。どうしますか?連れて帰りますか?
入院して点滴など治療をしてみますか?」と言われました。
私の頭の中では(連れて帰る?? 私 明日は仕事だし、他の家族も仕事、もし何かあったら…、最期 独りぼっちでなんて!かわいそ過ぎる!入院したほうが、看護婦さんもいるし、独りにならない、もしかしたら元気になるかもしれない)など、考えていたように思います。                         

私は入院を選びました。翌日 愛犬は亡くなりました。 image208567

それが5年程前のことだと思います。訪問看護で看取りに立ち合う機会が多くなり、本人が望むように、人生の最後を大好きな人(家族)に看取られ、慣れ親しんだ場所でその人らしく最期を終える。素敵なこと感じ始めた時、愛犬のことを思い出しました。
そして気づきました。愛犬は、家で亡くなりたかったんじゃないかと、病院嫌いでした、点滴なんてしたくなかったと思います。看護婦さんは優しくても、愛犬にとっては知らない人。例え、最期を終える時、私や家族が仕事中で独りでも、慣れ親しんだ小屋、いつもと同じ空気・音・においが、愛犬にとっては、安心する場所で、当たり前の居場所だったんです。
私は愛犬の死を受け入れられず、愛犬の思いより、自分の安心を取ってしまったんだと、気づかされ、後悔し、また愛犬に申し訳なくて泣けてきました。

自宅で看取りを希望される、家族の意見は全員「看取り」で良いと思っているとは限りません。
やはり、人それぞれ死生観は違います。最期まであきらめず治療して欲しいと、最期まで頑張って欲しいと願う家族の気持ちもありますし、本人が退院したい、家に居たいと望むなら望みを叶えてあげたいと思う家族気持ちなど、家族の中でも葛藤があります。imag2e2089

人にはかならず死が訪れます。住み慣れた家で亡くなるということが、どういうことなのか、どういう状況になるのか説明して(人生の)最期を、残された余生を、どこで過ごすか、どう過ごすか、患者さん・家族の気持ちを尊重できるように関わっていきたいと思います。そして後悔のない選択ができるように。

訪問看護で気づかされた「死生観」を仕事で、皆さんに還元できれば良いのですが… 私では、まだまだ、役不足で悩む毎日です。せめて、このブログで、みなさんに「死生観」について考えていただける、きっかけになればと思い、ブログにのせてもらいました。

残暑きびしいので、みなさん体調にはお気をつけ下さい。

2013年8月7日水曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ:21

 

「訪問看護で、自宅での点滴ができます」P1010995

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                   訪問看護ステーション
                   「花みずき」
                    訪問看護師  西迫 真美

 

訪問看護とは・・・?

「訪問看護が入るようになってから入退院や受診回数が減った」そのような評価をもらえると私は嬉しくなります。
皆さんは訪問看護でできることって何を想像しますか?

実は、自宅でもある程度病院と同じような治療をすることは可能なのです。
例えば暑い時期になると、脱水の患者さんが増えます。体調が悪い中、点滴をするためだけに毎日受診する方がいます。それでは本人も受診に付き添う家族も大変ですよね?
しかしこれが自宅でできると分かったらどうでしょう?

そうです。自宅でも点滴は可能なのです。
訪問看護の仕事をしていて「自宅で点滴をしてもらえるなんて思ってもいなかった」と言ってもらえることがとても多いです。入院せず自宅で点滴して元気になるならその方がよいですよね?
(もちろんご家族の協力が必要な場合もありますが・・・)

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自宅に置いてある点滴と、点滴に使う物品        
                                                                           
                                                                                 自宅では点滴スタンドは要りません。
                                  ハンガーに点滴をぶら下げ、ひっかけ
                                                                                ると所があれば、どこだって出来ます

訪問看護は、入院するほどではないが自宅で治療が必要な方も支えています。
また、脱水などを起こす原因は自宅を訪問しているとよく分かりますが、とにかく暑い!
ということです。

私たちは暑いとクーラーを入れたり、衣類を脱いだり、冷たいものを飲んだりと当たり前のように対処できますよね。
しかし、歳を重ねるに連れ、暑い・寒いという感覚が鈍くなり、のども渇きにくくなります。

そうすると、汗をびっしょりかいているにも関わらず暑い部屋の中で過ごしていたり、トイレが近くなるのを気にして水分を取らないようにしていたりします。
ましてやクーラーを嫌う方も多く、寝たきりの方は自分で水分も取れないので、環境を調整したり、水分を促すことがとても大切になります。
点滴をして元気になっても、その問題が解決できなければいくらでも繰り返します。

私たちはそのように「なぜ入退院や受診を繰り返しているのか」その原因は何かを探り、問題333を解決するためにも訪問しています。

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  腹膜透析の機械と、
  自己導尿のカテー
  テルです。                                

 

                                 

 これは「飲む点滴」と言われる経口補水液です。口からこのOS-1が飲めれば点滴は不要です。お近くのドラッグストアで購入できます。
塩気が強い飲み物ですが、こtれを飲んで「おいしい」と感じた方は、脱水と考えて良いでょう。

今回は点滴を中心に話しをしましたが、自宅でできることは他にもたくさんあります。
呼吸が苦しいときに鼻から酸素を取り込む在宅酸素の管理や、褥創の処置、人工肛門の管理や尿道留置カテーテルの管理など様々です。

ぜひ、「何かあったら病院」「病院でないと治療もできない」という概念から訪問看護を利用することで自宅でもできることがあるんだな~と感じていただければと思います。
まだまだ暑い日々が続くので、外に出るときは帽子をかぶり、のどが渇いたと感じる前に水分をこまめにとりましょう!クーラーが嫌いな方は冷たい氷枕などを用いて涼を取り入れ、この夏をしのいでくださいね。

2013年7月10日水曜日

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ⑳

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                                    訪問看護ステーション
                                                  「花みずき」
                          訪問看護師  樋脇 真由美



*昔は、病院の近くの川にもよくしらさぎを見かけたものですが、最近ではぱったりと見かけなくなりました。田んぼの害虫を食べてくれているようです。
面白いのが、しらさぎがをよく見かける田んぼは毎回決まって同じなんです。なぜでしょう・・・。

              {写真はクリックすると、拡大します}

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私たちが行く訪問先では原疾患に加え認知症も患っている高齢者も多いです。

認知症の周辺症状が入院中に悪化して、退院を選択せざるをえなかったり、管を抜いてしまったり危険なので治療自体が出来なかったり、はたもやご自身が家に帰りたくて離院されてしまったりというケースがあります。

ご家族としては、何とかして治療を受けてもらいたい、少しでも長生きしてほしい、でもそこまでして家に帰りたいと願う本人を見るのは辛い・・・何が一番良い方法なのだろうかと葛藤し悩まれます。本人やご家族が家に帰るという選択をした場合、医療機関や自宅との懸け橋となって訪問看護が導入されることがあります。
認知症の方と接していると、その方が何を大事にまたは一生懸命生きてこられたか垣間見ることができます。
またその方がもともと持っている性格の素質というのは、失われていないような気がします。
よく認知症になって人が変わった{いい意味も含めて}と言うご家族がいますが、理性が働いているときはそれが抑制されていただけなのかもしれません。

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これは90歳の寝たきりの認知症の利用者さんと接した時の会話で、わたしが面白く感心し、そして反省したエピソードです。

本人は運転免許証を切り替えにいかなくてはと訴えて、自分を30歳だと思っています。
本人)「運転免許証を切り替えに行かんなならん。」
私)「切り替えは来年だそうなので、今度でいいと警察の人が言っていましたよ。」
本人)「そうな。来年な。いつからそうなったとな。」しばらくやり取りをします。
車に乗りたいのかなと思った私は、ベッドに座らせました。そしてそこら変にあった適当な大きさの紙を渡して私)「免許証ですよ。よかったですね。」と手渡すと、
本人)「うん。」とうなづきしばらく落ち着きましたが、はっと顔を上に上げて本人)「これは免許証じゃね。明かりをつけないと。」と、どうやらその免許証の替わりを懐中電灯か何かと間違えたようです・・・。すかさず私が「(介入時は目が見えていないようで暗いとおっしゃっていたので)今、夜なので危ないので明日明るくなってから乗ってくださいと警察の人が言っていましたよ。」というとしばらく間をおいて「明るくなってから電気がいるか。バカが。」と怒られました。
私は思わず吹き出してしまいました。その人を気持ちよく納得させようとあの手この手で考えたのですが、分かるところはちゃんと分かるのです。
分からないだろうからとトンチを効かせたつもりが、その方のほうが一枚上手でしたね。反省しきり
でした。認知症看護は大変な部分もありますが、関わると感動することが多々あります。

認知症の方は自分の心に素直です。嫌だと思ったら全力で拒否します。
唾をかけられたことや、つねられたことも、足で蹴られそうになったこともあります。が動けないその方の全力での抵抗なんですね。
ご家族の方は申し訳ないと何度も謝られますが、認知症のひどい方は反応すら返ってこない方もおられて、どのような反応であれ、その方のその気持ちを大事にしてあげたいと思うのです。(もちろんつままれたりすると痛いのですが(>_<)….)

その利用者さんは、行くたびに30歳になってみたり、60歳になってみたり90歳にもどってみたりころころ変わります。ある時ご家族の方に「○○{妻}は、何歳よ。」と尋ねられたそうです。
87歳と答えたところ「なんよ!87か。そしたらおいは何歳よ。」「じいちゃんな90だよ。」と答えるとおいおい泣き始めたそうです。
自分が30歳だと思っていて、突然90歳だといわれたら、「皆して自分をだましているんだろう」とか、でも思い当たる節があると「本当だろうか」と訳の分からない状況に置かれると非常に怖いと思うのですが、認知症の方は突然そういう状況になってしまうんですね。
なので、認知症の方が安心して生活できる環境や関わりが大事です。

そしてまた別のエピソードですが、ある時は訪問すると泣いておられました。
本当に悲しそうに泣いているのです。思わず「何がそんなに悲しいのですか?」と尋ねると「分からないけど、悲しい・・。」と見ていると私まで悲しくなり、手を伸ばされたので二人抱き合って、少しもらい泣きしてしまいました。
泣いている理由は分かりませんでしたが「お母さん」と言っていたので自分のお母さんを思い出していたのでしょうか。90歳のおじいちゃんにも、お父さん、お母さんと呼べる方がいるのです。自分の祖父母をみていると、自分の小さいころから「じいちゃん、ばあちゃん」のような気もしますが、皆誰しも誰かの子供だった時代があるんですよね。
小さいころに甘えるという行為や感情はいくつになっても影響があるんですね。

こうして90歳の利用者さんから色々なことを学びました。
老いは皆平等にやってきます。老いれば自分も認知症になるかもしれません。
今日私の祖父が同じことを2回きいてきました。内容も前回と同じ内容でした。1年前には飲めていた薬が、何べんも確かめないと飲んだかどうか覚えていませんでした。
でも自分で薬の箱を見て薬の殻も見て一人ごとを言いながら何回も確かめていました。
我が祖父ながら感心した次第です。私が祖父ぐらいの年になったらどうでしょうか。自分で薬をのめているでしょうか。
先のことは誰にもわかりませんし、老いは経験しようと思ってもできないことです。
なので、現在経験している先人から学んで生かすことって大事だなぁと思うのです。
老いても楽しく笑いながら自分らしく生きれるような社会・・・素晴らしいですね。
皆そのような生活ができるように、自分の身近な方や利用者さんからを今日も支援していきたいと思う今日この頃です。

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左は、
80代の利用者さんの家のある古井戸です。年齢と共に歴史を感じますね。
昔はこの井戸で、のどの渇きを潤したんでしょうね。

右は、90代の利用者さんの家の近くの川にいる「山太郎かにの子供?です。」
山から流れてくる川なので、きれいです。
「いまだいっども食べたこちゃね。」と言われていました。

2013年6月28日金曜日

看護学生臨地実習=ICU編

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          大隅鹿屋病院
          ICU(集中治療室) 看護師
          臨床指導者  下園 真由美

今年度も臨地実習が始まり、朝礼で学生さん達の挨拶する姿を拝見しました。
その姿を見ると緊張がこちらにも伝わってきました。

病院で臨床指導に関わるスタッフも今回から初の統合実習が加わり「実は大変・・・」・・・どう時間配分していくか、各病棟間で統一した指導も必要だし・・・事前に何度も委員会で話し合い、学校の先生方にも話しを聞きながらのいよいよスタート!

                    {写真はクリックすると、拡大します。}
ICUのベッド周りは、医療機器で
   埋め尽くされています。

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         学生さん達も実習前・実習中と何かと大変でしょう・・・ 
    
   勉強も大変でしょう、患者様とのコミュニケーションや病院のスタッフとの
   関係も気になるところでしょう。

 とにかく大変・大変・大変かもしれませんが、やっぱり看護っていいなぁと
 思う実習にして欲しいというのが、
指導者の願いです。

 

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実習中に患者様から(学生に必要な情報)聞きたい事や聞かないといけない事があると思います。でも患者様の話したいこと、訴えたい事は違う事も実は多いのです。そのすれ違いを上手く聴くに変えることが出来る・・・そう出来るように導くのが指導者の役目で答えを出さずに答えに導く・・・これが難しい・・・

どの学生さんにも個性がある。良い所を伸ばしていけるように関われば、きっと・・・ステキな未来の看護師さん・・・頑張ってね。という気持ちで関わっています。

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頑張ってる学生さんへ・・・患者様に向き合う為には体調管理は必須ですが、人に向き合うには自分の心のケアも大切です。技術は磨けますが、心はなかなか磨けません。
心を磨くには自分の好きな事をしたり、見たり、何かに(例えばスポーツ)集中するもよし、映画で感動するもよし・・・自分の時間を大切にすることです。
そんな時間が必要です。一緒に実習乗り越えましょう!

2013年6月17日月曜日

季節は過ぎましたが!!

訪問看護ステーション「花みずき」ブログ⑲P1000948

「ダンマエビillus飛ぶ鳥動画t4614gと、在宅の接遇について」          

                             
 
             訪問看護ステーション
             「花みずき」
             訪問看護師 西門 美津江

4月は、若葉の緑が目にも鮮やかに、木々も芽吹き新緑の葉が茂り吹く風も柔らかな季節です。
1年間で私の1番好きな季節です。

以前訪問させていただいた方の家の近くまでドライブをしてみました。
その方は「家の前の川にはダンマエビがいるよ。昔はよく捕まえていたが」と笑顔でお話しをしてくださっていました。
ダンマエビに会えるかなと教えてもらった川へ行き石を持ち上げると小さなハサミを持った小エビが石の下に隠れていました。エビがいた時は子供と大はしゃぎをしました。
「ここは良いところだよ」と言われた通り空気も水もきれいなところでした。
訪問看護で働いていると、利用者・家族からきれいな景色を教えてもらえ得した気分になります。

3 {ダンマエビ}とは
「テナガエビ」の事を、私の住んでいる鹿児島では、[ダンマエビ]と呼びます。

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幼いころは、夏場、川遊びの子供たちが網ですくって遊んでいる光景が、一般的でした。
塩茹でや、油でカラッと炒めても美味しく頂けます。
カリッという歯ごたえがなんともいえず、ビール好きには、たまらないつまみです。


訪問看護に平成21年11月から異動になり、訪問看護は在宅の中に入っていくのだから話し方、身だしなみ、マナーは大事なことだと再認識しました。
初めての所に訪問する時は自分のマナーは良かったか心配になるときがあります。
そこで今回は接遇(マナー)について振り返ってみました。

訪問看護研修ステップⅠの訪問看護概論の講義の本にこのように書いてありました。
「訪問看護の理念の1つに、生活を中心とした看護の視点、訪問看護の特徴は生活の場での看護活動であるということである。」
つまり、家庭とは疾病の療養が第1義に置かれるのではなく、家族構成員それぞれのライフサイクルに沿った24時間の家庭生活や、社会生活の基本となるところである。
しかも家庭は社会に閉じられたきわめてプライベートな場であり、個々の生活には連綿とした家族の歴史があり、長年培われた生活習慣が大きい位置を占めている。

訪問看護師の介入がいかに専門的なものであれ、利用者の生活を尊重した振る舞い(マナー)でなければ利用者から受け入れられないばかりか“生活を踏みにじられた”というようなネガティブな印象を持たれ、看護の展開に支障をきたすことも少なくない。
経験のあさかった頃の私は新しく受け持った利用者さんより「担当をかえてほしい」と言われたり、訪問中止の連絡を受けたりしショックでしたが、研修を振り返り自分を改めないといけないのだと思いました。

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5年も経ちますが、印象に残った研修があります。
田中恵子さんの接遇マナー研修です。
「接遇は幸せをもたらす種のようなもの。患者さんとご家族もちろん、仲間にも真心をこめて接しましょう」と言われていました。接遇の対象は、患者さんやご家族だけではありません。
いい仕事をするには働く仲間も大切ですから、仲間にも接遇をしてほしいと思います。
もちろん業者や売店の人にも一緒に病院をよくしていくには、私たちを取り巻くすべての人々に接遇が必要です。「接遇は、人と人がより良い関係を作り出す基本となるものです。」とも言われていました。研修内容を振り返り接遇に関する本を読み良い仕事と仲間作りに日々励んでいます。
それが「自分の成長にもつながっている」と感じている今日この頃です。