訪問看護ステーション
「花みずき」
訪問看護師 西迫 真美
訪問看護とは・・・?
「訪問看護が入るようになってから入退院や受診回数が減った」そのような評価をもらえると私は嬉しくなります。
皆さんは訪問看護でできることって何を想像しますか?
実は、自宅でもある程度病院と同じような治療をすることは可能なのです。
例えば暑い時期になると、脱水の患者さんが増えます。体調が悪い中、点滴をするためだけに毎日受診する方がいます。それでは本人も受診に付き添う家族も大変ですよね?
しかしこれが自宅でできると分かったらどうでしょう?
そうです。自宅でも点滴は可能なのです。
訪問看護の仕事をしていて「自宅で点滴をしてもらえるなんて思ってもいなかった」と言ってもらえることがとても多いです。入院せず自宅で点滴して元気になるならその方がよいですよね?
(もちろんご家族の協力が必要な場合もありますが・・・)
自宅に置いてある点滴と、点滴に使う物品
自宅では点滴スタンドは要りません。
ハンガーに点滴をぶら下げ、ひっかけ
ると所があれば、どこだって出来ます
訪問看護は、入院するほどではないが自宅で治療が必要な方も支えています。
また、脱水などを起こす原因は自宅を訪問しているとよく分かりますが、とにかく暑い!
ということです。
私たちは暑いとクーラーを入れたり、衣類を脱いだり、冷たいものを飲んだりと当たり前のように対処できますよね。
しかし、歳を重ねるに連れ、暑い・寒いという感覚が鈍くなり、のども渇きにくくなります。
そうすると、汗をびっしょりかいているにも関わらず暑い部屋の中で過ごしていたり、トイレが近くなるのを気にして水分を取らないようにしていたりします。
ましてやクーラーを嫌う方も多く、寝たきりの方は自分で水分も取れないので、環境を調整したり、水分を促すことがとても大切になります。
点滴をして元気になっても、その問題が解決できなければいくらでも繰り返します。
私たちはそのように「なぜ入退院や受診を繰り返しているのか」その原因は何かを探り、問題を解決するためにも訪問しています。
腹膜透析の機械と、
自己導尿のカテー
テルです。
これは「飲む点滴」と言われる経口補水液です。口からこのOS-1が飲めれば点滴は不要です。お近くのドラッグストアで購入できます。
塩気が強い飲み物ですが、こtれを飲んで「おいしい」と感じた方は、脱水と考えて良いでょう。
今回は点滴を中心に話しをしましたが、自宅でできることは他にもたくさんあります。
呼吸が苦しいときに鼻から酸素を取り込む在宅酸素の管理や、褥創の処置、人工肛門の管理や尿道留置カテーテルの管理など様々です。
ぜひ、「何かあったら病院」「病院でないと治療もできない」という概念から訪問看護を利用することで自宅でもできることがあるんだな~と感じていただければと思います。
まだまだ暑い日々が続くので、外に出るときは帽子をかぶり、のどが渇いたと感じる前に水分をこまめにとりましょう!クーラーが嫌いな方は冷たい氷枕などを用いて涼を取り入れ、この夏をしのいでくださいね。
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