2018年7月19日木曜日

第8回ナラティブ報告会(7階東病棟編)

今回、7階東病棟:内科に所属するH29年4月に入職した4名が、この1年間で心に残った患者様や、ご家族との関わりについて報告致します。

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7階東病棟) 内科

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7階東病棟
新人看護師 森 大輝
        
急変を通して学んだこと
 この一年を通して一番私の心に残っていることは、 受け持っていた部屋の患者様が急変した時の出来事でした。私が働き始めてから半年以上たち、2部屋の部屋持ちをするなかで少しずつタイムスケジュールを考えながら行動できるようになった際の出来事でした。
 その日は、比較的軽症者の部屋を担当していました。午前中、担当していた患者様はやや活気が低下していたものの、特にバイタルサインは変わりなく経過していました。
午後から入院を受け、その処理に追われていた私は、「誰か来て!Aさん痙攣!」という先輩看護師の大声を聞いて、A様の元へ急いで駆けつけました。A様は60歳代、肺癌で入退院を繰り返しDNR取得している患者様でした。何度も抗癌剤による治療を自己中断しており、多臓器への転移がありましたが、ADLは自立しており退院を検討している時期でした。
午前中はあんなに元気で笑顔で話しかけてくれたA様が急変していると聞き、とても驚きました。私は、受け持ち患者様の急変に初めて遭遇し、何をしていいのか全く分かりませんでした。先輩看護師は大声で他のスタッフに助けを呼び、医師に急いで情報を伝えました。また、それぞれの看護師が静脈路の確保や、記録、バイタルサインの測定などの行動しているそばで、私は動揺し、その場でただその状況を見ていることしかできず、 呆然と立ち尽くしているだけでした。
何もできなかった自分にとても無力感を感じました。検査の結果、急変の原因は脳転移の拡大によるものだとわかりました。後から振り返ると、あの時患者様の状態観察、モニター装着・酸素投与開始、検査出しなど、自分にも出来たことがいくつもあったと感じました。
 急変を早期に発見できなかったことは、私が患者様の病状の理解や急変の予測を十分に行えず、比較的軽症の部屋であるという先入観を持って業務にあたっていたこと、また、入院処理業務等を理由に受け持ち部屋の訪室がおろそかになっていたことが原因と考えました。
 今回の出来事を通して、受け持ち患者様への責任感をもっと強く持たなければいけないと深く反省しました。急変にいち早く気づくために、疾患についてもっと学習すること、また起こりうる合併症を予測出来るように普段から観察をおこなうこと、そして周囲への呼びかけが重要だということを学ぶことが出来ました
 私は、今回の急変では何も出来ませんでしたが、別の事例での急変時には、胸骨圧迫等の処置を行うことが出来ました。まだ、急変の際には緊張しますが、出来る事を少しずつ増やし、急変時の対応が行えるようにすることを今後の課題にしていきたいと思いました。

実地指導者 原園 貴志
        経験を重ねていくこと
 看護師として、社会人としての第一歩を一年間乗り切りましたね。お疲れ様でした。
入職したての頃は、たくさんの緊張や不安を抱えていたことと思いますが、森くんは、あまり感情が表情や言葉に出ず、声をかけると「はい、大丈夫です。」といつも答えていましたね。
私の勤務上すれ違い多く、この一年の看護を通して、困惑したことも多々あったことでしょう。しかし、一言も弱音を聞くことはありませんでしたね。 
 今回の事例でも、とても困惑し、何もできなかった自分に悔しい思いがあったと思います。
そのときに感じた、知識不足やアセスメント不足を痛感した経験が、森くんの今後の成長に繋がっていくことになると思います。誰しも未経験のことには対応できません。例えベテランの看護師であっても、未経験の処置や症例には困惑するものです。そういった経験の積み重ね、小さな失敗と成功の積み重ねから看護感は磨かれていくものと思っています。
 幸い、内科病棟では様々な疾患の患者を診る機会があります。その中で、学習をすすめて知識を身に着けることで、患者に起こり得る予期せぬ事象を予測する力がついてくると思います。あとは、たくさんの経験を積み重ねていくことで、少しのことでは動じず、冷静な患者対応ができるようになってくると思います。
一年間、実地指導者として関わらせていただき、こちらも大変勉強になりました。
森くんの今後の活躍に期待しています。

7東病棟師長 太田 千穂
         経験を活かすこと
 
森さんが入職して、一年が経ちました。慣れない環境の中、覚えることがたくさんありましたが、入院の受け入れに関しては、誰よりも早く手順を覚え、他の同期に教えられるほどでしたね。
頼もしいと思いました。このように、一つひとつできることが増えていきましたね。
 今回の症例は、初めて受け持ち患者様の急変に遭遇し、しかも退院を検討していた、状態の安定していた患者様の急変であり、かなり動揺しショックを受けたことと思います。しかし、今回の症例を通して、どのようにすればよかったのか、しっかり振り返り、自分の課題を見つけることができました。どんなに状態の安定している患者様でも絶対に急変しないということはありません。
「何かがいつもと違う」という患者様の少しの変化に気づけるようになってほしいと思います。そのためには、疾患などの学習を重ねること、日頃から患者様をよく観察することが必要です。
 次の急変の場面では今回の経験が確実に活かされ、成長を感じました。これからも多くの経験を重ね、大きく成長していってほしいと思います。これからも一緒に頑張っていきましょう。

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新人看護師 盛永 実沙
        初めての急変時の対応
 入職して9か月を過ぎたある日、胆嚢炎を併発されていた患者様を受け持った。その日に経皮経肝的胆管ドレナージ術が行われることとなり、私は、先輩看護師A(以下、Aさんとする。)とともに処置介助に付いた。処置終了直後、私は患者様に軽い振戦があることに気付き、そのことをAさんに伝え、医師へ報告した。すると、医師から「疼痛によるものだろうから鎮痛剤いってね。」と指示を受けた。病室に戻るまでの間、振戦はどんどん大きくなっていた。
 
この時私は初めて見る振戦に戸惑いを感じながらも、医師に言われたように鎮痛剤を投与すれば治ると思い“それまで様子を見てから先輩看護師に相談しよう”と思っていた。
病室に着き、Aさん、先輩看護師B(以下、Bさんとする。)と患者様をベッドに移乗した。
Bさんが患者様の異常に気付き、「いつからこうなっているの。呼吸がおかしいよ。」と言った。
その声に私はハッとし、頭が真っ白になった。振戦ばかりに気を取られて、チアノーゼや喘鳴、意識レベルの変化に気付いていなかった。Bさんの言葉で振戦ではなく悪寒戦慄だったことに気がついた。
私は、すぐにBさんに処置中から帰室までの経緯を伝えた。
 その後救急カートを持って周囲の先輩看護師も駆けつけてくれた。先輩看護師がすぐに医師を呼び、酸素投与や薬剤投与などを行った。事態をただ茫然と見ていることしかできなかった私は、アドレナリン投与を指示する医師の声で我に返った。その後は、医師がアドレナリンを筋肉注射し、患者様はナースステーションに近い部屋へ移動した。血圧が低下していたため点滴負荷を行い、その後悪寒戦慄は軽減、血圧は上昇し意識レベルも改善してきた。
 
今回の事例は、胆嚢炎による敗血症を起こしている状態であった。私は、悪寒戦慄には気付いていたものの、チアノーゼや喘鳴等を見過ごしていた。気付いていた悪寒戦慄についても、医師からの指示を受けた後は「指示通り鎮痛剤を投与すれば大丈夫だろう。」と思い込んで深く追及することをせず、状態の観察と的確な報告できていなかった。
 
この体験を通して、改めて患者様の疾患についての知識と治療・処置の方法、予測される合併症を把握せずに受け持っていたことを反省した。そのため、急変に気づけずその後の対応に繋げることが出来ていなかった。今後は、疾患について学びを深めて理解し、内科病棟でよく行われる処置については手技や正常な経過を知り、予測した看護が出来るようになりたいと思った。

実地指導者 前川 ともみ
        気付く事、考えることの大切さ
 盛永さんが入職し1年が過ぎましたね。初めのころは面談で看護について聞いた時に、「よくわかりません」と言ったことがあったり、臨床の場では自分の思いが上手く伝わらない時もあり、失敗した時など悔しくてよく泣くこともありましたね。1年間多くの経験を重ね、患者様やそのご家族と接したことや先輩方からの指導をもらいながら少しずつ成長してきたかなと思います。
 今回の症例では、他に担当している患者様の事も考えながら慣れない検査介助の事で、緊張や焦りなどがあったのかなと感じました。疾患の事や患者様全体像をとらえて、自分が直接観て・触れて・感じたことをアセスメントして行動するためには、まずは学習を深め理解すること、気付いた事を先輩看護師に報告・相談して看護していく事が重要だと思いました。
 内科病棟では、高齢・認知症のある患者様も多く自分で訴えることが困難な方ばかりです。些細な事でも患者様からのサインを見逃さず、そこから何が予測されるか考える事が出来る看護師へ成長して欲しいなと思いますし応援しています。一緒に頑張っていきましょう。
1年間お疲れ様でした。

7東病棟師長 太田 千穂
         成長した一年
 盛永さんが入職して一年、月日の経つのは早いものだと感じています。
看護師として社会人として一年目で、患者様の命を預かる看護師の責任の重さに押しつぶされそうになり、この一年を乗り越えられるだろうか、と心配した時期もありました。
しかし、この一年、さまざまな患者様と向かい合う中で、多くの指導を受け、多くの経験を積み、入職当初より大きく成長してきたと思います。よく頑張りましたね。
 
今回の症例も、初めて患者様の急変を目の当たりにして、突然のことに驚き、どのように動いたらいいのかわからなかったと思います。しかし、この症例の振り返りをしっかり行うことで、自分に足りなかったものは何なのか、これからの課題を見つけることができましたね。この他にもさまざまな看護の場面で、実地指導者はじめ先輩看護師と振り返りを行ってきました。きっとこの振り返りが、盛永さんの成長につながり、次に活かすことで成功につながると思います。
 
盛永さんのいいところは、素直に指導を受け入れられるところだと思っています。これからもたくさんの知識、技術を吸収して、さらに大きく成長することを期待しています。これからも一緒に頑張っていきましょう。

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新人看護師 古里 綾香
        患者様の苦痛に気付くことの大切さ
 看護師として入職し1年が経ちました。内科病棟で働き始めて1年目の終り頃から重症度の高い患者様の受け持ちする事が多くなり、自分の行っている看護やケアに対しての責任感や重症度の高い患者様を受け持つ嬉しさと緊張感を日々感じています。
 
この1年間色々な患者様と接する中で、A氏という患者様との関わりが一番印象に残っています。A氏は70代男性で1月に間質性肺炎疑いで入院されました。ステロイド治療を行い、症状が改善して自己血糖測定が行えるまで回復されたためリハビリ目的でトランスされました。
しかし、退院1週前に呼吸困難が出現して、突発性肺線維症の急性増悪にて再度当該病棟へトランスとなりました。
A氏は呼吸状態が悪くネーザルハイフローを使用していましたが、呼吸状態が安定せず日に日に悪化している状態でした。ある日の日勤帯でA氏の受け持ちをした時の事です。夜勤帯から下顎様呼吸であり、FIO2100%にしてもSPO270%台 JCSⅡ~Ⅲ桁台で意識レベル低下も見られていました。バイタルサイン測定時に、「Aさん分かりますか。」と声をかけると「はい。分かります。」とはっきりとした口調で返答があったため「あれ?意識レベル戻ったのかな。」と思いリーダーに状況を報告しました。他の先輩看護師から、「苦しくてもがいている状態だよ。レベルが戻ったんじゃないよ。」と言われました。するとリーダーが「麻薬の指示が出ているから開始しなさい。」と指示があり、モルヒネを開始しました。
 
A氏の周りには沢山の御家族が常に付き添っておられ、A氏を見守りながら声を掛けたりしておられました。モルヒネを使用してしばらくすると、A氏の表情や呼吸が穏やかになり「ありがとう、ありがとう」と言われました。そして、御家族と会話している様子を見て、麻薬を使って苦痛を緩和出来て良かったと思いました。御家族も「苦しいのが取れて良かった。」と安心された様子でしたが、奥様は目を赤くされていました。今まで気丈に振舞っていた奥様の様子を見て、どのように声をかけてよいのか分かりませんでした。私は頻回に訪室して、A氏が差し伸べる手をさすることや、声を掛けたりすることしかできませんでした。 
その後オムツを交換するだけでもSPO2が30%台まで低下する状態が続き、次の日に、御家族に見守られながら永眠されました。
 
A氏との関わりを通して、患者様の苦痛に気付いてもう少し早く対応できていたら、患者様や御家族の苦痛が軽減できたのではないかと思いました。自分に余裕がなかったため、いつ急変するか分からないA氏に寄り添っている御家族に対して、声を掛けたり共感することが出来なかったこと、A氏や御家族が悔いのない最期を迎えられるように、サポートをできなかったことが心残りでした。内科病棟では呼吸器疾患の患者様が多いため今回の体験と反省を活かして、患者様の苦痛に早く気付き、適切な対応をして御家族や患者様の思いを少しでも受け入れられるような看護師になりたいと思います。

実地指導者 中島 みどり
        1年を振り返って
 内科病棟に入職し、早くも一年が経ちました。
初めは覚えることがたくさんで慣れない業務を一つひとつクリアし、少しでも早く覚えようと必死で頑張って取り組んでいた姿を思い出します。私自身、直接かかわることは少なく、指導はできませんでしたが・・・。
この一年でたくさんのことを学び、先輩方の指導を受けながら成長できたと思います。
 
今回の症例では、患者様とそのご家族と接する中で、退院を前に状態が悪化し、最期を迎える患者様に対し、どのような看護・ケアが必要なのか、関わりの難しさを実感でき、よい経験になったと思います。
 
毎日忙しい業務の中ですが、初心を忘れず、ゆとりを持ち、これから先いろいろな患者様・ご家族と接する中で、寄り添った看護ができるように頑張ってください。

7東病棟師長 太田 千穂
         患者様やご家族との関わりから学ぶこと
 早いもので古里さんが入職して一年が経ちました。二年目になり、少しずつ重症患者の受け持ちもすることも増えてきました。一年経ったとはいえ、まだ毎日が緊張の連続であると思いますが、毎日のたくさんの経験の積み重ねで、少しずつ成長していっていると感じています。
 
今回の症例は、最期を迎える患者様とそのご家族との関わりについて書かれています。苦痛を訴え古里さんに手を差し伸べる患者様に対しては、頻回に訪室し、手をさすったり、声かけをしたりしかできなかった、ご家族の気持ちを傾聴することができなかった、と書かれていますが、それは、古里さんが患者様やご家族の立場に立って、自分にできることはないかと必死に考えた結果の行動であると思います。どのような関わりが必要だったのか、何ができたのか、その答えは難しいですが、その気持ちに寄り添い、何を望んでいるのかを汲みとることができたら・・・と思います。
 
最後に古里さんは、一つのことに集中すると、周りのことが見えなくなってしまう傾向にあると思います。気持ちに余裕がない時は、一呼吸おいて次の行動に移してみましょう。
これからも一緒に頑張っていきましょう。

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新人看護師 大窪 沙弥佳
        終末期患者様との関わりを通して
 入職して1年が過ぎました。
これまで多くの患者様と出会った中で最も印象に残っているのは肺腺癌による末期の患者様です(以降A氏とする)。A氏は69歳男性、化学療法目的で入退院を繰り返していました。今回は肺炎を併発し再入院となりましたが抗菌薬の点滴治療を行い改善しました。しかし肺腺癌は進行していて、徐々に呼吸状態が悪化し酸素療法が開始となりました。前回の入院で気管支まで腫瘍増大があり、腫瘍焼却術後ステント留置を行っているため定期的にネブライザーを実施していました。しかし、徐々に喀痰喀出が困難になり、主治医から去痰困難時は定期以外でもネブライザーを実施の指示がありました。
 
ある日、A氏のもとへ検温に行くと「痰が出しづらくて喉は痛いし、血の混ざった痰がでるよ」と訴えたため、先輩看護師へ相談しました。先輩看護師から「A氏は気管が狭いからこの間も気管を広げる手術をしているよね。痰が出しづらいのであれば指示通りしないとA氏が苦しいよね」と助言があり、A氏に「決まった時間にネブライザーを実施していますが、痰が出しづらい時は時間まで待たなくてもネブライザーを使ってもいいですよ。苦しいのは辛いですから」と伝えました。その時までA氏に対して話しかけづらい患者様だと思っていたため「しない」と拒否されるのではないかと思っていました。しかしA氏は「ありがとう、お願い」と言い笑顔を見せて下さいました。
 
この出来事をきっかけにA氏の部屋持ちになるとA氏自ら体調を詳しく話してくださるようになりました。日中付き添っている妻から「今日はあの人が担当じゃなかった。明日は担当かな」と話していたよと聞きとても嬉しかったです。徐々にA氏の呼吸状態は悪化して、医師から妻へ癌が進行していること、延命治療をどうするかについて説明がありました。妻は受け入れてはいても頑張って生きていてほしいという思いがありました。家族間で話し合った結果は、緩和方針となり塩酸モルヒネが開始となりました。「苦しい」と言っているA氏の姿を見ている妻の思いや「頑張ったね」と声を掛けている姿をみていると「ありがとう」と笑顔をみせてくれたA氏のことを思い出し、A氏や妻に声を掛けることができなくなってしまいました。その2日後、A氏はご家族の見守るなか永眠されました。 今回の事例を通して、終末期の患者様やご家族に対してどのように関わればよかったのか悩みました。また悪化していくA氏へ言葉が見つからず声を掛けることができませんでした。しかし、寄り添い、共感することでA氏と向き合うことができたのではないか思います。未だに状態が悪化していく患者様の姿やご家族の思いを考えると上手く関わることができませんが、逃げないで向き合うことが少しずつできるようになりました。これからは患者様やご家族が何を苦痛に感じているのかを考え、援助できる看護師に成長していくと共に、今後も笑顔を忘れず患者様との関係を築いていきたいと思います。

実地指導者 伊集院 一樹
        1年を振り返って
 1年間本当にお疲れ様でした。
初めは2か月入職が遅れたこともあり不安でいっぱいだったと思います。私の第一印象は笑顔が素敵な元気な子だなと思いました。面談の中で他の新人看護師より遅く入職しているから頑張らないと、と焦っている姿や、仕事が上手くいかず悔し涙を流していたことを覚えています。
 この一年の中で沢山の事を学び、いろいろな経験を積み成長してきたと思います。
その中で終末期の看護の難しさ、患者様やご家族との関わりの難しさについて学ぶことが出来たと思います。僕自身も緩和ケア委員であり、患者様やご家族との関わりの難しさや、どのようにしたら患者様やご家族の希望に沿って看護が提供できるか日々悩みながら業務をしています。
 ナイチンゲールの言葉で「子を失う親のような気持ちで、患者に接することの出来ない、そのような共感性のない人がいるとしたら今すぐこの場から立ち去りなさい」という言葉があります。業務が忙しく大変だと思いますが初心を忘れずに患者様に寄り添った看護が提供できるよう一緒に頑張っていきましょう。

7東病棟師長 太田 千穂
         初心を忘れずに
 看護師1年目が終わりました。
他の新人看護師より二か月遅れのスタートで、きっと誰よりも焦りや不安でいっぱいだったと思います。しかし、入職当初はそんな不安を感じさせることなく、元気で明るく前向きで、笑顔を絶やさず患者様に接している大窪さんを見て、すごいなといつも感心していました。
 
終末期の患者様との関わりで、どのように関わればよいのか、と考えると足が遠のいてしまいがちですが、患者様やご家族が何に苦痛を感じているのかを一緒に考え、その気持ちに寄り添うこと、向き合うことが大切であることを学ぶことができましたね。「話しかけづらい」と感じる患者様であっても、患者様の立場に立ってその苦痛をどうしたら少しでも和らげることができるのか、患者様やご家族とともに考えてみること、それがきっと患者様との信頼関係を築いていくものと思います。       この1年、先輩看護師から指導をされる中で、厳しいことも言われ、落ち込んだことや悔しい思いをしたこともあったと思います。しかし、それは大窪さんに成長してもらいたい、看護師として部署の仲間として一緒に仕事をしていきたい、そのような先輩方の願いが込められていると私は思っています。その気持ちを忘れずにいてほしいです。これから先も、さまざまな壁にぶつかることもあると思いますが、そのような時には、入職当初の気持ちを思い出してください。あの時の強さがあれば、きっと乗り越えていけると思います。
一緒に頑張っていきましょう。yjidfmage (1)

次回は(7階西病棟:内科)に所属する 
3名のナラティブ報告を紹介いたします

    お楽しみに!!!

1 件のコメント :

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